7/7 後半



7/7
後半





その夜はD君とA君が野外のレゲエライブに連れていってくれた。
ライブ海上は砂浜。
到着すると、もうライブは始まっており、私達4人は空いている席に座った。

ステージの上には、Tー坊が歌を歌い、Yちゃんが手作りの
打楽器を叩いていた。
Tー坊は40~50ぐらいの年齢でYちゃんは大学生だと言う。
T-坊の格好ははっきり言って浮浪者のそれと同じだ。
服装は良くなくても歌にはスゴイハートがあった。
私達4人は一言もしゃべらずに歌に聞き入っていた。

そんな二人の最高のライブが終わると、私達4人は熱く語りだす。
4人それぞれが悩みを持ちそしてがんばっている。
そしてその疲れを癒す為に海に入っているのだ。

そんな熱い4人の席へT-坊がやって来た。

T-坊「今日のライブどうだった?」

私「もう最高でしたっ!むっちゃカッコ良かったっ!!」

すると、
T-坊「カッコ良いんじゃなくて、歌は感じるんだっ!!」

ちょっと怒られた・・・。

T-坊は沖縄の北部の山奥で自給自足の生活をしながらライブをしている。
本物のヒッピー!そしてソウルマンだ。

T-坊は明日から東京へ行き、東京から沖縄までツアーをすると言う。
そしてその途中で名古屋にも寄ると言う事なので必ず見に行く約束をし、
携帯の番号や住所の交換をした。もちろんD君とA君ともだ。

その後は、T-坊達と色んな熱い話しを結局朝方の4時ぐらいまで話をしていた。

その後、私とS君は海へ向かいD君とA君は学校へ向かった。





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